三嶺(お亀岩避難小屋泊) 

娘2人を連れて、初めて小屋泊りの登山に行きました。
初めてなのでできるだけ綺麗な小屋ということで、今回はお亀岩避難小屋に泊まる計画を立て、高知県側の光石登山口から登りました。

【ルート】

【タイムスケジュール】
1日目:光石登山口9:00 – 堂床キャンプ場9:30 – 八丁ヒュッテ10:30 – カンカケ谷渡渉点12:00 – 14:45お亀岩避難小屋

1日目:お亀岩避難小屋7:30 – 西熊山8:10 – 1754mピーク9:30 – 10:15三嶺山頂10:30 – カヤハゲ(東熊山)12:00 – フスベヨリ谷・さおりが原分岐13:20 – 13:55さおりが原14:50 – 16:10光石登山口

【標高データ】
標高データ

【1日目】

高松を6時に出発し、高知県の南国ICまで高速道路を走りました。
南国ICを降りてから、コンビニで昼食用のパンやお菓子を買って、登山口である光石登山口まで走りました。
登山口に到着したのは8時30分ごろ。特にビュンビュン飛ばして走ったわけではありませんよ(笑)

登山口には先行者の車が4~5台ほど。
その隅っこに車を駐車しました。10台は停められる広さがあります。
30分ほどかけて準備をし、出発しました。
携帯電話の電波は、登山口以前から全く入りません。(docomoです。)

前情報通り、登山道は一部崩落しており、迂回路が設定されています。
ただ、なんとか通れる、という話もあり、ダメなら戻るつもりで堂床へのルートを歩き始めました。

しばらくは歩きやすい道が続きます。
ここで、カメラで写真を撮ろうとしたら、あれ?電源が入りません(^^ゞ
バッテリー、入れ忘れたようですorz
動かないカメラはただのオモリなので、車まで戻ってカメラを置いてきました…
写真はiPhoneで撮ることにしました。

再度歩き始めると、登山口から数百メートルくらいのところで、道が崩落しています。
見たところ、確かに通れなくは…ないかな…?という感じはしますが、ロープもなく、足を乗せられる場所も幅10cmというところ。
もし滑ったら、崖下まで一気です(^^ゞ

で、悩んだ結果、結局、通りました(苦笑)
でも、うちの子供は登山経験もある程度あるのと、先に僕が渡って手を取ってなんとかなりましたが、初めてとか、高所恐怖症の人とか、オススメしません。
引き返すべきです。

しかも、一箇所渡ってホッとしていたら、しばらく歩いてまた同じような現場が…(^^ゞ
こうなっては進むのも戻るのも大変なので、当然頑張って進みます。

崩落箇所を通過した後は、快適な道に戻ります。

堂床キャンプ場付近には橋もありました。

キャンプ場の横は沢で、それなりの水量がありましたが、比較的水は澄んでいました。

キャンプ場を過ぎると一旦沢から少し離れたルートを歩きます。
少し高度を上げた森林帯の中に、八丁ヒュッテがありました。(写真撮り忘れ)

ヒュッテのところで、フスベヨリ谷方向のルートとの分岐があります。
僕らは、カンカケ谷に沿うルートを歩きます。

カンカケ谷ルートはところどころ道が狭く、足を踏み外すと滑り落ちそうなところもあります。

木も意外と少なく、落ちると結構下まで滑ってしまいそうです。
一部ロープもありますが、結構危険です。

1箇所渡渉ポイント(水場あり)があり、その場所からは比較的危険の少ない道になります。
…が、岩場が続くので歩くのには疲れます。

ひたすら岩場を登って行くと、だんだんと勾配がきつくなってきて、そのうち苔のついた岩場に雰囲気が変わってきます。

そこまで行くと、小屋までもう少し。
GPS上ではちょっとの距離なのですが、なかなか見えないので疲れがきます。

…と、林を抜けて視界が開けたとき、すぐ上に小屋が見えました。
時刻はもう15時近く。
コースタイムの倍近く、かかってしまいました。まぁ、荷物も多く、子供もいて休憩が多かったのでこんなものでしょう。

小屋には先客が2人。
1人は「自称」ボランティアの方で、何日かここで泊まってサポートをされるとのことでした。

荷物を置いて水を汲んできたりと、夕食に向けて雑用をこなした後、時間があったので小屋から数分の稜線まで上がってみました。
ここは以前に縦走したことがあるので知っています。
稜線まで出ると携帯電話の電波がギリギリ入りましたので、連絡をしたりメールの確認をしたり…

稜線上に水場の標識があります。北側にも水場があるようですが、行ったことはありません。

さて、小屋に戻って暗くなる前に夕食を食べます。
夕食は保冷パックに入れて持ってきた焼肉とカレーです。
焼肉は美味しかったですが、その後ご飯をうまく炊けずにちょっと硬くなってしまい、カレーは微妙でした…(^^ゞ

夕食後に同じ小屋で泊まる人たちと夕日を見に再度稜線に。
iPhoneのカメラなのでイマイチですが、目で見る夕日は綺麗でした。

後は小屋に帰って寝るだけ。
だいぶ疲れていたので、子どもたちはあっさり就寝。
僕は薪ストーブを囲み、同宿の方々といろいろ話をしたり、星を眺めたりしてからお休みしました。

【2日目】

2日目は、朝ゆっくり食事をしてからの出発としました。
朝ごはんは味噌汁。今度の炊飯はうまくいきました。

さぁ、みたび同じ道を登って稜線に出ます。
それから西熊山に登っていきます。
(自称)ボランティアのおじさんも、西熊山まで一緒に登りました。

西熊山の山頂で一休み。
ここでふと気づく。あ、昼食のラーメン用の水を汲んでくるのを忘れた…(^^ゞ
ちょっとどうしようかと悩み、飲水はあるので、さおりが原まで頑張って歩いて昼食にしようとプランを考えます。

眼下には1日目に登ってきた光石からの登山道方面が見えます。
写真真ん中あたり、針葉樹が固まって植えられている辺りが八丁ヒュッテとのこと。

天狗塚も山頂がちょっこっと見えていました。(写真右の方、奥に見える尖ったピークがそれです)

さて、おじさんと別れ、三嶺に向けた縦走路を歩きます。

三嶺への道はずっとシコクザサ(ミヤマクマザサ)に覆われた稜線を歩きます。

この縦走路は、この山域でもっとも綺麗な道だと思っています。(三嶺から剣山までにも同じような場所がありますが。)

ある程度歩いてから振り返ると、今までの軌跡が。

何度かの休憩を挟んで、やっと三嶺への入り口、鹿よけのテキサスゲートまで辿り着きました。

あとは小さい谷を越えれば三嶺の山頂です。
最後の登りと思って、頑張って登ります。

振り返ると歩いてきた道と、遠くの山々が見渡せますね。

山頂に着きました。
先客が15人くらい、居たでしょうか。
ほとんどが名頃からの登山者と思います。

剣山も見えます。またそのうち縦走してみたいですね。

三嶺からは南に向いて、白髪山の方に向かいます。
このルートは岩場が多く、ペースが上がりません。まぁボチボチと歩きます。
だいぶお腹が空いてきました。時間的にはまだ昼は来ていませんが、このペースだとさおりが原は2時頃になりそう…

カヤハゲに着いたのがちょうど12時。この最後の登りが一番しんどかった。

やっとここから下山ルートに入ります。
子どもたちは登りはスローペースですが、下りは大人と大きく変わらないペースなので、やっとペースアップになりました。

フスベヨリ谷、さおりが原の分岐まで到達。

さおりが原方面に向かい、さらにもう一つの分岐。同じようにさおりが原の標示がある方に向かいます。
その分岐からは比較的すぐ、さおりが原に着きました。
トイレと東屋のような休憩場所がありました。

水は近くの沢しか見当たらなかったので、ペットボトルで汲み、煮沸してカップラーメンを作って食べます。
これがおいしい(笑)
だいぶ我慢してたのでお腹に染み渡ります…

時間的には、余裕で下山できるはずなので、ボチボチ休憩して再出発。

水の音が徐々に大きくなり、近くに滝があるようです。
橋がありました。

と、そのあとすぐに渡渉点があるのですが、橋が流されておりました(^^ゞ

途中で折れたように橋が分断されて、川の両側に半分ずつ?

仕方ないので渡れそうなポイントを探し、まずは僕だけ先に渡りました。
途中で足が滑って落ち込むところでしたが、なんとかセーフ(^^ゞ

続いて自分の荷物を置き、手を伸ばして子どもたちから先に荷物だけ受け取り、次いで一人ずつ手を引いて渉らせました。
落ちなくてよかった…
まさかこんなところに最後の罠があるとは。

渡渉したあとのルートがわかりにくいのですが、渡って左奥手(左側が上流です)からトンネルのある林道に上がることができます。

少しだけ登るとすぐに広い林道に出ます。
トンネルは通行止めとなっており、反対方向に迂回路の標識があります。
ちなみに、かなり迂回路は長いそうです(^^ゞ

まぁ、とりあえずトンネルの様子を見に行ってみました。

手掘りの古いトンネルですね。
もし通る場合は、自己責任(というか、登山全てが自己責任ですが…)で。

トンネルの反対側から、ずっと林道が続いています。
車も通った形跡がありますね。

林道は斜度もあまりなく、歩きやすいです。
林道の途中にトイレがあり、その右側から光石登山口に直接降りる道があります。

やっと登山口に下山!
今回はかなり疲れました。子どもたちもよく頑張ったと思います。

カテゴリ:剣山山系
2016.5.2

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