「DIYのコツ」木ねじ、コーススレッドの上手な使い方

「DIYのコツ」木ねじ、コーススレッドの選び方】という記事を以前書きましたが、今度は実際に木ねじ・コーススレッドを使うとき、木を割ったりせずに上手に使うコツを書いてみたいと思います。

1.真っ直ぐ打ち込む

まずはこれがうまくできないと始まりませんね。
練習として、端材などに真っ直ぐネジを打ち込んでみます。
電動ドライバーやインパクトレンチを使うと簡単ですよね。でも、必ずネジの頭のサイズに合わせたドライバービットを使ってください。
通常はNO2で大丈夫です。このあたりは、【「DIYのコツ」木ねじ、コーススレッドの選び方】に記載しているので、読んでみてください。

さて、真っ直ぐ打ち込む際に問題になりそうなことを書いてみます。

木が割れてしまった

木にヒビ割れができてしまった場合です。
木は木目に沿って割れる特徴があり、特に木材の端っこの方だとそれが顕著に出ます。
ヒビ割れ
例えば、こんな棒材の端の方にねじを打つと、パキっと割れたりします。

こういう場所にネジを打たないようにすることが一番いいのですが、そういうわけにもいきませんよね。そういうとき、ネジを打つ前に下穴を開けるようにします。
下穴を開けるのには専用のドリルビットがあり、それを使うのが便利です。
下穴ビット
先がだんだん細くなっていった、尖ったキリのようなものです。
太さも使う木ねじの太さに合わせて種類がありますが、3mmくらいが汎用的に対応できると思います。下穴を開ける時にコジッたりすると、すぐに先が折れてしまうので何本かまとめて買っておくのをオススメします。
下穴を開けておけば、ヒビ割れをかなり防ぐことができます。(ゼロにはなりませんが…)

開ける下穴の深さは、結構適当で大丈夫です。

木の下側が割れてしまった

次によくあるパターン。
木を貫通してネジを打つと、ネジの先が出てくるところの木が割れることがあります。
強度にはあまり影響が無いですが、見た目がキレイではありませんね。

こんな感じで、下側がササクレだってしまいます。これはドリルで木に穴を開けるときにも同じようになります。(むしろそっちのほうが多いです。)
これを避けるには、木の厚みより短いネジを使うのがいいのですが、丁度いい木ねじが手元になかったりするとそうもいきません。
そういうときにも貫通するように下穴を開けておくと、割れなくなります。
もしくは、ドリルで開ける時のように、一度端材の木をクランプなどで固定してネジを打ち込むのが良いです。ただ、端材も一緒に固定されてしまうので、一度緩めて端材を除き、もう一度締め込む手間が掛かります。

2.斜めに打ち込む

斜めにネジを打つことはあまりないかもしれませんね。使うとすれば、表からネジ頭を見えないようにするため裏側から斜めに打つとか、筋交いを固定するとかでしょうか。
僕はウッドデッキの板を固定するとき、ネジ頭が上に見えると雨が溜まって腐りやすいので、下から斜めに打ったりしました。

これは慣れないと難しいです。
試しにやってみればわかると思いますが、木材に対し斜めに木ねじを打とうとすると、木ねじが回転するときに木材の表面を滑ってなかなかうまく入りません。

要するに、木材の表面に引っ掛かりが無いので滑ってしまうのです。
なのでこちらも下穴を開けておくと、簡単に打ち込むことができます。

表から見えないような場所(見栄えを気にしない場所)であれば、下穴を開けなくても打ち込むことはできます。
コツとしては、ほんの一瞬だけまっすぐにねじを打ち、その後でグリっと向きを斜めに変えて打ち込むようにするのです。
何度かやってみると、うまくできるようになると思いますが、面倒でなければ下穴を開けたほうが手堅いですよ。

また、木材をT字型に接合しようとしたときなど、締め込む最後にネジが木材を引っ張ってズレてしまいます
これはクランプなどでしっかり固定するなどして対策しましょう。

結論

ということで、結論として「木ねじ・コーススレッドを使うときには下穴を開ける!」というのが上手に使うコツということになります。
それほど高額なものではないですし、1本持っておくと仕上がりに差が出ます。
仕上がりを気にせず、スピード重視で作業をする場合は、もちろんそんな手間は掛けられませんので、臨機応変に対応しましょう。

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